V3MMLmanual

6.54 FM音源の音色作成に関する用語説明

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V3MMLで扱うFM音源(@@”fms”)はOPMの上位互換です。 6つのオペレータを持っており、3種のオペレータモード(2/4/6)におい て音色を作成できます。 加えて、OPMのハードウェアに備わっていたLFO機能もサポートしており、 この機能は便宜上ハードLFO(HLFO)と呼びます。 オペレータ(operator) オペレータとは、1個の正弦波発生器です。 FM音源の音色作成では、各オペレータに対してパラメータを設定します。 オペレータの各パラメータは、次の2つに大別されます。 さらに、「オペレータ同士を接続」することで周波数変調を行いますが、 変調される側のオペレータを「キャリア」 変調する側のオペレータを「モジュレータ」 と呼びます。実際に音を出すオペレータは「キャリア」です。

WF、LFRQ、PMD、AMD、PMS、AMS、SYNC の7種類で設定します。 WF:wave form

OPM互換HLFOで使用する波形を選択します。

指定範囲は 0〜3。

0:のこぎり波

1:矩形波

2:三角波

3:ランダム波(ノイズ) エンベロープジェネレータ部(振幅の時系列操作) フェーズジェネレータ部(周波数と位相の操作)

LFRQ:lfo frequency

OPM互換HLFOの周波数。範囲は 0〜255。 PMD:pitch modulation depth

音程深度を指定。範囲は 0〜127。 AMD:amplitude modulation depth

音量深度を指定。範囲は 0〜127。 PMS:pitch modulation sensitivity

音程感度を指定。範囲は 0〜7。 AMS:amplitude modulation sensitivity

音量感度を指定。範囲は 0〜3。 SYNC:synchronization

HLFO位相のノートオン同期機能。範囲は 0〜1。 OPNA互換モードのHLFOは、

LFRQ、PMS、AMS、SYNC の4種類で設定します。波形パターンは正弦波のみです。 LFRQ:lfo frequency

OPNA互換HLFOの周波数。範囲は 0〜7。 PMS:pitch modulation sensitivity

音程感度を指定。範囲は 0〜7。 AMS:amplitude modulation sensitivity

音量感度を指定。範囲は 0〜3。 SYNC:synchronization

HLFO位相のノートオン同期機能。範囲は 0〜1。

AR、D1R、D2R、RR、D1L、TL、KS、AME、MSK、IEL の11種類です。 AR:attack rate(0〜31)

アタックレートは、ノートオンから最大レベルになるまでの速さです。

設定値が大きいほど速い立ち上がりになります。

最大レベルとは、TLで設定する出力レベルに相当します。 D1R:decay 1 rate(0〜31)

ディケイ1レートは、アタックレート終了直後の減衰速度です。

設定値が大きいほど速い減衰になります。

OPN系では「DR」と呼ばれます。 D2R:decay 2 rate(0〜31)

ディケイ2レートは、ディケイ1レート終了直後の減衰速度です。

設定値が大きいほど速い減衰になります。

OPN系では「SR(sustain rate)」と呼ばれます。 RR:release rate(0〜15)

リリースレートは、ノートオフから最小レベルになるまでの速度です。

設定値が大きいほど速い減衰になります。 D1L:decay 1 level(0〜15)

ディケイ1レベルは、ディケイ1レートからディケイ2レートへ

移行する境界となる出力レベルです。

0 のとき 0dB です。(結果的にディケイ1レートがスキップされます)

1 あたり -3dB で、境界となるレベルが変化します。

15 のときは特例で、-93dB になります。(-45dB からさらに -48dB)

15 のときは結果的にディケイ2レートが無効になります。

OPN系では「SL(sustain level)」と呼ばれます。 TL:total level(0〜127)

トータルレベルは、振幅の最大出力レベルです。

アタックレートにおける最大レベルに相当します。

設定値が大きいほど出力が小さくなります。

0 のとき 0dB です。(出力最大)

1 あたり -0.75dB で出力レベルが変化します。

127 のとき -95.25dBです。(出力最小)

TLは小数以下の指定も受け付けますが、小数以下11ビットの

固定小数点数の精度に丸められて応答します。

これは内部の振幅値テーブルサイズ(解像度)の都合によるものです。 KS:key scale(0〜3)

キースケールは、発音音程に追従して、AR, D1R, D2R, RR のレートを

自動的に内部で変化させる機能です。

0 でキースケールしません。

指定値が大きくなるほど、高い音程でエンベロープ変化が速くなります。 AME:amplitude modulation enable switch(0〜1)

AMEは、HLFOの振幅変化の対象となるオペレータを設定します。

0 のとき、HLFO振幅変化の対象にしません。

1 のとき、HLFO振幅変化の対象とします。

この機能により、モジュレータのみ、もしくはキャリアのみに

振幅変調を与えるような選択が可能になります。 MSK:operator mask(0〜1)

オペレータマスクは、対象オペレータの出力をマスクするかどうか

を設定します。

0 のとき、通常通りのオペレータ出力。

1 のとき、オペレータ出力をマスクします。 IEL:initial envelope level(-1 または 0〜128)

IELは、ノートオンによるエンベロープ開始時(アタック開始時)

の出力レベルを設定します。

-1 のとき、ノートオン直前の出力レベルを引き継ぎます。

IELが使用できない音色定義では IEL は -1 に内部で設定されます。

0〜128 の範囲では、アタック開始時の出力レベルを強制的に設定します。

設定値と初期出力レベルの対応は、次の通りです。

0 のとき、0dB からアタック開始。

128 のとき、-96dB からアタック開始。

(1増えるごとに -0.75dB された出力レベルからのアタック開始)

MUL、DT1、DT2、DT3、DT4、FB、IPH の7種類です。 MUL:multiple(0〜32)(特殊指定:-1)

マルチプルは、ノートオン周波数への倍率を指定します。

少数以下の指定、分数による指定も受け付けます。

ただし、0 は 0.5 倍とみなされます。(OPM/OPN(A)互換のため)

特殊指定で、-1 を指定すると 0倍 になります。

0倍の指定は、DT4 が使用できる音色設定において、

DT4 の周波数加算指定を、ノートオン周波数に左右されない

固定的な発音周波数として利用する使い方を想定しています。

(DT4 が使用できない音色定義では、-1 の特殊指定は使えません) DT1:detune 1(0〜7)

デチューン1は、周波数を微妙に ずらし ます。

1〜3 のとき、数値が大きいほど周波数が高くなります。

5〜7のとき、数値が大きいほど周波数が低くなります。

0,4のとき、周波数の変化を与えません。

OPN系では単に「DT(detune)」と呼ばれます。

※デチューン1による周波数ずれは微小です。 DT2:detune 2(0〜3)

デチューン2は、周波数を大きく ずらし ます。

指定値と周波数倍率の対応は次の通りです。

0 のとき、1.00倍

1 のとき、1.41倍

2 のとき、1.57倍

3 のとき、1.73倍 DT3:detune 3(-9600〜9600)

デチューン3は、周波数を cent単位で ずらし ます。

cent単位では、100あたり半音、1200あたり1オクターブずれます。

0 で周波数変化なしです。

小数以下の指定、分数による指定も受け付けます。

DT3 が使用できない音色定義では、DT3 は 0 として内部で設定されます。 DT4:detune 4(-1048576〜1048576)

デチューン4は、周波数を Hz単位で ずらします。

0 で周波数変化なしです。

小数以下の指定、分数による指定も受け付けます。

MUL の特殊指定で、ノートオン周波数の 0倍 になっている時は、

DT4 で指定する周波数がそのままノートオン周波数になります。

DT4 が使用できない音色定義では、DT4 は 0 として内部で設定されます。 FB:feedback level(0〜15)

フィードバックは、自らのオペレータ出力を変調入力とする機能です。

OPM/OPN(A)互換モードでは、オペレータ1のみが FB 機能の対象ですが、

それ以外のモードでは、全オペレータが対象です。

0 を指定した場合は、FB は無効です。

0 より大きい数値を指定した場合、指定値を n とすると、

FB = 2(n - 5) π

となり、指定値が大きくなるほど強い FB が掛かります。

(n=7 のとき FB=4π)

少数以下の指定、分数による指定も受け付けます。 IPH:initial phase(0.0以上〜1.0未満 または -1.0以上〜0.0未満)

イニシャル・フェーズは、ノートオン時の位相を設定します。

小数以下の指定、分数による指定も受け付けます。

0.0以上〜1.0未満のとき

ノートオンの都度、位相を(指定値×2π)にします。

OPM/OPN(A)互換の音色定義では、IPH は 0 として内部で設定されます。

-1.0以上〜0.0未満のとき

ノートオンの都度、位相を設定しません。

ただし、音色設定時など、IPHを設定した時にだけ、

位相を(指定値×(-1)×2π)にします。

このとき、指定値が (-1) の場合、位相は0と同様です。

コネクションは、オペレータ同士の接続形態

(キャリアとモジュレータの決定、および変調パターン選択)

を指定します。

6オペレータモードの接続形態

4オペレータモードの接続形態

2オペレータモードの接続形態