V3MMLで扱うFM音源(@@”fms”)はOPMの上位互換です。 6つのオペレータを持っており、3種のオペレータモード(2/4/6)におい て音色を作成できます。 加えて、OPMのハードウェアに備わっていたLFO機能もサポートしており、 この機能は便宜上ハードLFO(HLFO)と呼びます。 オペレータ(operator) オペレータとは、1個の正弦波発生器です。 FM音源の音色作成では、各オペレータに対してパラメータを設定します。 オペレータの各パラメータは、次の2つに大別されます。 さらに、「オペレータ同士を接続」することで周波数変調を行いますが、 変調される側のオペレータを「キャリア」 変調する側のオペレータを「モジュレータ」 と呼びます。実際に音を出すオペレータは「キャリア」です。
WF、LFRQ、PMD、AMD、PMS、AMS、SYNC の7種類で設定します。 WF:wave form
OPM互換HLFOで使用する波形を選択します。
指定範囲は 0〜3。
0:のこぎり波
1:矩形波
2:三角波
3:ランダム波(ノイズ) エンベロープジェネレータ部(振幅の時系列操作) フェーズジェネレータ部(周波数と位相の操作)
LFRQ:lfo frequency
OPM互換HLFOの周波数。範囲は 0〜255。 PMD:pitch modulation depth
音程深度を指定。範囲は 0〜127。 AMD:amplitude modulation depth
音量深度を指定。範囲は 0〜127。 PMS:pitch modulation sensitivity
音程感度を指定。範囲は 0〜7。 AMS:amplitude modulation sensitivity
音量感度を指定。範囲は 0〜3。 SYNC:synchronization
HLFO位相のノートオン同期機能。範囲は 0〜1。 OPNA互換モードのHLFOは、
LFRQ、PMS、AMS、SYNC の4種類で設定します。波形パターンは正弦波のみです。 LFRQ:lfo frequency
OPNA互換HLFOの周波数。範囲は 0〜7。 PMS:pitch modulation sensitivity
音程感度を指定。範囲は 0〜7。 AMS:amplitude modulation sensitivity
音量感度を指定。範囲は 0〜3。 SYNC:synchronization
HLFO位相のノートオン同期機能。範囲は 0〜1。
AR、D1R、D2R、RR、D1L、TL、KS、AME、MSK、IEL の11種類です。 AR:attack rate(0〜31)
アタックレートは、ノートオンから最大レベルになるまでの速さです。
設定値が大きいほど速い立ち上がりになります。
最大レベルとは、TLで設定する出力レベルに相当します。 D1R:decay 1 rate(0〜31)
ディケイ1レートは、アタックレート終了直後の減衰速度です。
設定値が大きいほど速い減衰になります。
OPN系では「DR」と呼ばれます。 D2R:decay 2 rate(0〜31)
ディケイ2レートは、ディケイ1レート終了直後の減衰速度です。
設定値が大きいほど速い減衰になります。
OPN系では「SR(sustain rate)」と呼ばれます。 RR:release rate(0〜15)
リリースレートは、ノートオフから最小レベルになるまでの速度です。
設定値が大きいほど速い減衰になります。 D1L:decay 1 level(0〜15)
ディケイ1レベルは、ディケイ1レートからディケイ2レートへ
移行する境界となる出力レベルです。
0 のとき 0dB です。(結果的にディケイ1レートがスキップされます)
1 あたり -3dB で、境界となるレベルが変化します。
15 のときは特例で、-93dB になります。(-45dB からさらに -48dB)
15 のときは結果的にディケイ2レートが無効になります。
OPN系では「SL(sustain level)」と呼ばれます。 TL:total level(0〜127)
トータルレベルは、振幅の最大出力レベルです。
アタックレートにおける最大レベルに相当します。
設定値が大きいほど出力が小さくなります。
0 のとき 0dB です。(出力最大)
1 あたり -0.75dB で出力レベルが変化します。
127 のとき -95.25dBです。(出力最小)
TLは小数以下の指定も受け付けますが、小数以下11ビットの
固定小数点数の精度に丸められて応答します。
これは内部の振幅値テーブルサイズ(解像度)の都合によるものです。 KS:key scale(0〜3)
キースケールは、発音音程に追従して、AR, D1R, D2R, RR のレートを
自動的に内部で変化させる機能です。
0 でキースケールしません。
指定値が大きくなるほど、高い音程でエンベロープ変化が速くなります。 AME:amplitude modulation enable switch(0〜1)
AMEは、HLFOの振幅変化の対象となるオペレータを設定します。
0 のとき、HLFO振幅変化の対象にしません。
1 のとき、HLFO振幅変化の対象とします。
この機能により、モジュレータのみ、もしくはキャリアのみに
振幅変調を与えるような選択が可能になります。 MSK:operator mask(0〜1)
オペレータマスクは、対象オペレータの出力をマスクするかどうか
を設定します。
0 のとき、通常通りのオペレータ出力。
1 のとき、オペレータ出力をマスクします。 IEL:initial envelope level(-1 または 0〜128)
IELは、ノートオンによるエンベロープ開始時(アタック開始時)
の出力レベルを設定します。
-1 のとき、ノートオン直前の出力レベルを引き継ぎます。
IELが使用できない音色定義では IEL は -1 に内部で設定されます。
0〜128 の範囲では、アタック開始時の出力レベルを強制的に設定します。
設定値と初期出力レベルの対応は、次の通りです。
0 のとき、0dB からアタック開始。
128 のとき、-96dB からアタック開始。
(1増えるごとに -0.75dB された出力レベルからのアタック開始)
MUL、DT1、DT2、DT3、DT4、FB、IPH の7種類です。 MUL:multiple(0〜32)(特殊指定:-1)
マルチプルは、ノートオン周波数への倍率を指定します。
少数以下の指定、分数による指定も受け付けます。
ただし、0 は 0.5 倍とみなされます。(OPM/OPN(A)互換のため)
特殊指定で、-1 を指定すると 0倍 になります。
0倍の指定は、DT4 が使用できる音色設定において、
DT4 の周波数加算指定を、ノートオン周波数に左右されない
固定的な発音周波数として利用する使い方を想定しています。
(DT4 が使用できない音色定義では、-1 の特殊指定は使えません) DT1:detune 1(0〜7)
デチューン1は、周波数を微妙に ずらし ます。
1〜3 のとき、数値が大きいほど周波数が高くなります。
5〜7のとき、数値が大きいほど周波数が低くなります。
0,4のとき、周波数の変化を与えません。
OPN系では単に「DT(detune)」と呼ばれます。
※デチューン1による周波数ずれは微小です。 DT2:detune 2(0〜3)
デチューン2は、周波数を大きく ずらし ます。
指定値と周波数倍率の対応は次の通りです。
0 のとき、1.00倍
1 のとき、1.41倍
2 のとき、1.57倍
3 のとき、1.73倍 DT3:detune 3(-9600〜9600)
デチューン3は、周波数を cent単位で ずらし ます。
cent単位では、100あたり半音、1200あたり1オクターブずれます。
0 で周波数変化なしです。
小数以下の指定、分数による指定も受け付けます。
DT3 が使用できない音色定義では、DT3 は 0 として内部で設定されます。 DT4:detune 4(-1048576〜1048576)
デチューン4は、周波数を Hz単位で ずらします。
0 で周波数変化なしです。
小数以下の指定、分数による指定も受け付けます。
MUL の特殊指定で、ノートオン周波数の 0倍 になっている時は、
DT4 で指定する周波数がそのままノートオン周波数になります。
DT4 が使用できない音色定義では、DT4 は 0 として内部で設定されます。 FB:feedback level(0〜15)
フィードバックは、自らのオペレータ出力を変調入力とする機能です。
OPM/OPN(A)互換モードでは、オペレータ1のみが FB 機能の対象ですが、
それ以外のモードでは、全オペレータが対象です。
0 を指定した場合は、FB は無効です。
0 より大きい数値を指定した場合、指定値を n とすると、
FB = 2(n - 5) π
となり、指定値が大きくなるほど強い FB が掛かります。
(n=7 のとき FB=4π)
少数以下の指定、分数による指定も受け付けます。 IPH:initial phase(0.0以上〜1.0未満 または -1.0以上〜0.0未満)
イニシャル・フェーズは、ノートオン時の位相を設定します。
小数以下の指定、分数による指定も受け付けます。
0.0以上〜1.0未満のとき
ノートオンの都度、位相を(指定値×2π)にします。
OPM/OPN(A)互換の音色定義では、IPH は 0 として内部で設定されます。
-1.0以上〜0.0未満のとき
ノートオンの都度、位相を設定しません。
ただし、音色設定時など、IPHを設定した時にだけ、
位相を(指定値×(-1)×2π)にします。
このとき、指定値が (-1) の場合、位相は0と同様です。
コネクションは、オペレータ同士の接続形態
(キャリアとモジュレータの決定、および変調パターン選択)
を指定します。
6オペレータモードの接続形態
4オペレータモードの接続形態
2オペレータモードの接続形態